体温を上げて冷え知らずの体に
冷えは万病のもと。 体温が下がると、基礎代謝、免疫力、体内酵素の働きなども低下します。低体温に傾きがちな方は、まず身体を温め、生命力の回復を図らなければなりません。理想は、生活習慣や食生活の改善やエクササイズ。でも、毎日暖かいお布団で眠ることも、とても大切なんです。体温が高いと、それだけで免疫力は上がるのです。ただし、暖かくしているつもりでも、逆に身体に悪い影響を及ぼすものもあります。次のようなものには、ご注意ください。
冬のお布団にありがちなNG集
■人工素材のもこもこ布団やカバー
マイクロファイバーなどの化学繊維でできているものは、手触りが良いだけで、睡眠中の汗を吸収も発散もしません。眠り始めは暖かくても、汗がどこへも逃げていかず、最も温度の下がる明け方に、とても冷たくなってしまいます。蒸れも、冷えも、体に良いとは言えません。
■電気毛布・湯たんぽ
これらのグッズは、あくまでも「お布団を温めてくれるもの」。一晩中の使用は、体温調節の妨げになってしまいます。電気毛布は汗をかき体の水分が奪われることによって、血液濃度が高くなり、脳梗塞を引き起こす原因になる可能性も。布団を暖めるのは良いことですが、布団に入る前にはコンセントから電源を抜きましょう。
■服を着込む
ポリエステルなどの化学繊維は静電気を発しやすく、汗も吸収しないので寝心地が悪くなります。分厚いスウェットやフリースなどは厚みがあるため皺の段差などが不快に当たります。また、きちんと保温力のある布団なら、着込まなくても朝まで暖かさが持続します。冬でも綿やウールのパジャマ1枚で十分なんです。
保温力のある布団で毎朝元気な目覚めを
冬の朝、寒くて布団から出たくないと感じたことがあるでしょうか。これは、お部屋が冷えていることよりも、寝ている間に体が冷えてしまい、体温が低下していることが原因なんですよ。身体が冷えると、良質な睡眠がとりにくい。冷えることで代謝や免疫力も低下してしまい、風邪や病気の原因になることも。朝まで体温を保持できれば、冬でも目覚めすっきり。毎日、体の芯から全身にエネルギーが行き届いている状態になります。体が冷えると良質な睡眠をとれません。布団は是非、朝まで暖かく、ぐっすり眠れる保温力のあるものを選びましょう。毛布やブランケットも、軽くて暖かく、吸湿性と放湿性のある天然素材がベスト。
敷き寝具も天然素材で下からの寒さ対策を
暖かい寝床のためには、掛布団や毛布だけではなく、敷き寝具も重要。真冬でもコップ1杯ぶんの汗を一晩にかきます。化繊の敷き寝具だと、その水分が逃げず、蒸れて汗冷えします。吸湿性と放湿性に優れた天然素材のパッドやシーツをお使いください。
布団の保温力は、リフォームで復活
良い布団も、長年使うと汗や脂を吸収し、ふっくら感が失われ、保温力が落ちてきます。側生地の汚れが目立つようになったり「ボリュームが減ったな」と感じたら、お手入れのサインです。石田屋では、犀川店に併設のスペースで羽毛布団のリフォームを行っています。どなたでも観られるよう、ガラス張りです。お使いの羽毛布団はリフォームしたほうが良いのか、まだ使えるのか、お気軽にお問い合わせください。